構想の効率とは、構想の自由度(可能性)の大きさになります。
構想の効率は、「捨石の構想」、「懲り形の構想」、「バランスの構想」の3つが基本になります。
これらの共通の特徴は、
- 自分の損失を先に相手に(確定利益)として与える
- その代償として、可能性の利益を得る(振り変わり)ことになる。
このため、
- 得られた可能性の利益(石の強さや配置バランスの優位性)を、その後の戦いで生かす能力が必要になります。
以下にその詳細を述べると
1.捨石の構想
構想では、相手構想阻止が基本になるため、阻止した石(制約した石)が、重くならないことが必要です。
2.凝り形の構想(確定の構想)
相手を懲り形にする(不利にさせる確定の構想)では、、カス石を取らせる、強い石をもっと強くする、効率の悪い地を囲わせる、ことを目的にします。
このため、この構想では、
- 打つタイミング
- 次の狙いが存在する。
- 次の狙いが、生まれる予測能力ある。
などの意識が必要になります。
3.配置バランスの構想(絡み攻め)
石の強弱関係によって、相手の構想の実現困難にしながら、その弱点を咎めることによって、相手からの反発を制約し、自分が有利になるように構想することになります。
4. 1.〜3.の目標が成立しない場合には、
- 確定のもっとも遅い手を選択する(形をきめない)
- 相手のミスを咎める手を考察する。
になり、これらには
- 部分的な死活、攻め合いを正しく読み切る力
基本は、生き生きの「セキ」「振り変わり」になる。