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囲碁の本質 (8月24日)
<1> 戦いの本質
囲碁の戦いの本質は、
減算ゲームであり、制約ゲームである。
ということです。
減算ゲームという意味は、
公理 囲碁の本質は、地の可能性を減らす争いである。
その意味は「自分から効率のいい地を囲うとするのではなく、相手に効率にいい地を囲わせない」ことを優先するこを意味し、このことで、自分に効率のいい地が数多く作れるのである。また、「相手に効率のいい地を囲わせない」ということは、「効率の悪い地を囲わせる」ことを意味している。
制約ゲームという意味は、相手の打つてを制約することによって、自分の制約が解除されるのである。そして、場面が進行し、徐々に自然確定が起こり
- 自分にとって効率にいい地が囲える場所が残る。
- 相手から邪魔ができない状態になる。
この2つの条件が揃った時に、自分から地を増やす手が打てるのである。
序盤において、大場や好点に打っ手守る場合があるが、この場合の目的は、自分の地を確保し守るのではなく、相手の地を制限することで、、相手の構想を制約しているのである。
<2> 悪手と良手
法則
- 悪手とは、自分の地を囲うとする手であり、
- 良手とは、相手に地を囲わせない手になる
その理由は、
地を囲うとする手は、
- 変化を減らし、
- 確定を高める手である
ため、悪手になるのである。
地を囲わせない手は、
- 相手の地になるという確定を遅らせる、
- 自分の可能性を追求し温存する手になる
ため、良手になるのです。
<3> 次の狙い
次の狙いとは、効き筋、先手、必然手という意味と似ていますが、打つタイミングや複数の次の狙いの関係によってその価値が大きく変わることになります。
次の狙いの発生の特徴は
- 地を減らす手からは、さらに次の狙いが生まれる。
- 生き難くさせる手からは、次の狙いが生まれる。
ため可能性の追求となり、
- 地を囲う手からは、次の狙いは生まれない。
- 生きる手からは、次の狙いは生まれない。
ことになります。
そしてさらに、次の狙いの多さが、形勢に大きく影響することになります。
<4> 形勢判断
形勢判断では、地として囲える(増える)可能性を比較することになります。
ここでは、地を囲う手に、相手が邪魔をしないという前提で比較します。このことにによって推定が可能になり、構想の指標にすることができます。
ここでは、「次の狙い」である地を減らす手は、一切考慮しません。
このような「地を減らす手」や「反発する手」を、形勢判断に持ち込まないのは、
- 手抜きできるかの判断が必要になる
- 手抜きによって、新たな次の狙いが生まれる
ため、概算としての形勢確定が困難だからです。
<5> 構想の指標
形勢判断の指標結果は、「勝敗の確定」の判断材料になり、
- 有利な方は、「勝敗確定を推進させる」
- 不利な方は、「勝敗確定を阻止する」
構想になり、構想は阻止の方が効率がいいため、戦いは絶えず阻止することを前提に進行しています。
<6> 地の制約は次の狙いになる(無限級数)
相手の地を減らす手は、相手が地を守らなければ、さらに次に地を減らす手を生みます。(無限級数)このため、減らす手は、次の狙いが生まれる手であり、構想の基本法則になります。
<7> 制約する。(地の制約と生きの制約)
制約には「地の制約」「生きの制約」などがありますが、制約の中心は、地の制約になります。「地の制約」と「生きの制約」とは密接な関係にあり、「生きの制約は地を制約すための最も有効な手段」になります。
<8> 手止まりと次の狙い
「手どまり」より「次の狙い」の手が優先します。このことは、「大場より急場」という格言が法則として成立していることを意味します。
なぜなら、手どまりは、大場であり守りの手であり、確定を目指す手であるため、構想の優先としては、目標ランクが低くなります。一方、急場は次の狙いの多い手であり、構想阻止の手を意味しています。
<9> 楽観派と悲観派
- 悲観派は、形勢がよくても悪いと思い。
- 楽観派は、形勢が悪くても良いと思っています。
対局意識としては、自分の手番において、形勢が悪いと思う悲観派の方が、正しいとます。なぜなら、ゲームそのもの特性として、減算方式、可能性の減少があるからです。
<10> 勝負の本質(寄セ勝負)
勝負は、終盤までの着手ミスとそれを咎める能力によって決まることが多いのですですが、実はその本質は効き筋の多さの違いによる、寄せ勝負がゲームの本質になります。