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孫子・四書五経諸子百家

孫子(1)

せいとは、りて、けんせいするなり。

戦うとは、その状況や時期に応じて、自分に有利な方策を見つけ出し、主導権を制することである。

算多さんおおきはち、 算少さんすくなきはたず。
しかるをいわんや算無さんなきにいてをや。

計画や準備が勝利をもたらす。計画や準備のない戦いは、論外である。

へい拙速せっそくくも、いまだたくみひさしきをざるなり。

短期決戦に出て成功した例は聞いても、長期戦で成功した例はしらない。

へいもちうるのほうは、くにまっとうするをじょうとなし、くにやぶるはこれにぐ。

戦法として、敵を傷つけず降参させることが一番であり、相手を攻撃し降参させるのは次善にすぎない。

百戦百勝ひゃくせんひゃくしょうは、ぜんぜんなるものにあらず。
たたかわずしてひとへいくっするは、ぜんぜんなるものなり。

一戦を交えて勝つことはすばらしいことではあるが、敵と戦わずして降参さることが最高の戦い方である。

上下欲じょうげよくおなじくするものつ。

戦う目的と方法、つまり戦略と戦術が合致してこそ勝利がもたらされる。