着手ミスと棋力アップ(1)

囲碁で棋力アップするため学習とは、「自分が負ける原因」と「勝てない原因を知る」ことにあります。つまり、

  1. 負ける原因の予防…. 自分のミスを減らし、損失を予防する。
  2. 勝てない原因の予防….相手のミスを追及し、利益を増やす。

ことが必要になります。つまり、囲碁での勝敗は、ミスを原因として起こっているのです。このため棋力アップの根本的解決方法とは、ミスを減らすことに尽きます。

◆ 強い人かの判断基準

強い人とは、自分からミスしない人であり、ミスをしても初期段階で気づき、その損失を最小限にとどめることができる人をいいます。また逆に相手のミスには、最大限にその欠点を追及できる人であるといえます。

◆ 高段者の着手ミスは、間接的な着手ミスが多い。

棋力が上がれば上がるるほど、間接的のミスが多くなり、直接的なミスは減っていきます。ミスに気づく段階も、弱い人の場合ミスは、ミスをした自覚症状がないため、「石が取られる」また「地が減る」といった最終事態にならないと、そのミスに気付けません。

高段者の場合は、戦いになる前に、「戦えない」という感覚で自分のミスに気づけるようになります。

◆ ミスであっても、いい手になる。

ミスは咎めることができて、初めてミスとなり、咎められない場合には、ミスがいい手に変わることが数多くあります。咎められない原因は、下手の読みの能力不足。つまり必然の手順や戦いテクニックの知識不足がその原因になっています。
例えば、シチョウや」ゲタで取れている石が、取れない。場合などです。

◆ ミスを減らす 読みの能力を養う練習。

ミスを減らす、練習本は数多くあります。「死活の本」、「詰碁」「手筋」「攻め合い」など、もっとも基本的な必然の手を読むための練習本といえます。

続き…