囲碁ゲームの本質 総合まとめ
◇ 囲碁ゲームの本質
- 確定性、可能性、危険性の三大特性
空間の減少(石数の増加..手順進行)にともなって、各スピードが、大きく変化する。 - 連続性の価値が勝敗に、大きく影響する。
勝敗確定にも、大きな影響。 - 勝敗確定を競うゲーム
優勢..確定進行。不利..確定遅延(複雑化) - 減算ゲーム
空間的には同価値の場所が多いが、その関連性の多さ(違い)、重要性、活用度によって、その局面での評価値が決定され、一手ごとに変化し、構想や戦略、戦術の変更が必要になる。
◇ 序盤から中盤での通常状態
正しい評価、検証ができない。
持ち時間の制約、変化が多い(部分確定での確率)
形勢判断が、非常に難しい(不可能)
- 複数同時の戦い。戦いの中断、再開
見合い条件、石の強弱バランスによる優先 - 目的達成スピードの法則と活用
構想阻止の優位性、捨て石と打診
◇ 終盤からヨセでの通常状態
減算法則によって、確定の収束と「最大損失の予測」可能になり、勝敗の未来予測(確率)が可能になる。この予測によって、勝敗確定の阻止による、最善手の選択が可能になる。(必然の戦略と戦術)
◇ まとめ
- 勝敗確定は減算ゲームの特性から生まれます。
- 「読み切り最大能力」(最善検証)での戦略、戦術、構想力は、中盤から終盤以降でしか、発揮できません。(検証できない..時間的にも、相対評価として)
中盤以降や終盤においても、その対応能力(持続力、検証能力)が問題になます。
- 「確定地と勢力地」の確率計算力、利き筋や変化予測、見合い崩壊の危険率などの「微調整」が完全終局まで続くためです。このための集中力と持続力にも、才能として個人差があり、また訓練(努力)、脳年齢の衰え(年齢)も関係しています。
<脳の疲れ、個人差、年齢差問題>
- 勝敗確定での勝負では、制約と変化、確定効率の勝負(3目以内の勝負)になるため、完全確定の直前まで長い手順が続き、わずかの手順ミスでも逆転する危険な戦いが続くことになります。このため、脳のスタミナ問題がいつもつきまとう戦いになります。
<記憶パターンの能力とシミュレーション能力問題>
- 脳の疲れは、パターンの記憶による思考の足切りと正確性に比例するため、正しいデータの記憶量と活用が大きく影響するため、普段からの思考訓練、練習、記憶の整理が重要になります。