囲碁理論の入門講座
新たな発見
すべての戦いの進行は、勝負の最大争点となる「勝負手を中心とした戦い」として始まり、その準備(道具)としての戦いが展開されていきます。そして最大規模の勝負手の戦いが終わると、その結果から「生まれた厚みと確定地」によって、新たな「小規模の戦い」や「ヨセの戦い」が始まることになります。ヨセの戦いでは、複数の関連した戦いがないことから、先手、後手を意識し、「地の増減」に強く影響する戦いが展開されてることになります。 【初期の最大争点】
【形勢判断】
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【勝負手の戦い】
【ヨセの戦い】
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結論すべての知識や読みの能力は、勝負手といの戦いを中心に展開されています。このため、勝負にもっとも影響する「勝負手の認識力」の差が棋力となります。そして、この勝負手がどのようにして生まれるのか、また「その発見と対応の研究」が囲碁理論の研究になります。また、勝敗を決する原因の多くは、その準備作業における攻防での「着手ミス」、「悪手」にあることから、それら咎める能力もまた勝敗に大きく影響し、必要不可欠なものとして求められています。 このように、勝負手への「戦いの準備」と「勝負に勝ちきる」ためには、そのテクニック(知識)として「石を効率よく捨てる」、「相手に効率悪く地を囲わせる」能力が必要になりますが、これらのもっとも基礎的な能力は、「石を取る能力」、であり、その能力によって、棋力は正比例することになります。 |