入門とガイダンス(11) 囲碁と人生
【人生の成功哲学】
人生哲学として、真言宗における三力の世界などが模擬体験できる。
- 自分一人で未来を想定して、その目的に向かって邁進すると、自分の欲が勝り、実現の弊害となること。
- 自分の利益や効率は、多くの石の連携(関連した石の働き)によって生まれること。
- 相手の考え方を理解し、自分の価値と適合させることで、正しい未来の方向性が決定される。
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すべての果実には、準備が重要であり、其の準備をする努力が知恵であり人生になる。そして、その準備の優劣によって大きな果実が得られること。(他力と自力)
【法則の存在による、学習に対する向上心と自信】
- 最終結果のわかった争いの無意味さをしること。(未来意識)
- 最終結果がでるまで、あきらめないこと、また油断しないこと
- 序盤における可能性には、大きな差が生まれる。
- 終盤における損失は、取り返すことができなため大きい。
- 布石の世界は無限であるが、30手過ぎた盤上の世界はすでに有限の世界になっている。
- 有限である盤上限られた部分の世界であっても、100%完全に完成された有限ではなく、多少の可能性がある。
- 単純にあきらめず、勝つ意志、逆転しようとする意志の保持によって、今まで気づけなかった考え方が思い浮かぶ。
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【教育】
- 石が取られることに関する 恐怖の克服。
- 負けることへの臆病な自尊心への克服。
- 地を囲うとしても。邪魔されることへの苛立ち。
- 着手ミスで負けることへの自信喪失。
- 法則を知ることでの、希望と学習意欲。
他力の世界(序盤)
- 相手を動かすことで、生まれる本当の効率。
- 相手の手を制約することで、戦いの優位性を保持にする。
- 自分の目的達成より、相手の理想阻止と微調整が優先する。
自力の世界(中盤以降)
- 最善手は、自力状態(必然状態)で初めて生まれる。
- 必然の世界での、勝敗の確定する。
- 相手の着手ミスを咎めることで、初めて利益が生まれる。
変化の世界
- 石が取られることから生まれる変化。
- 形勢によって、構想が180度変わる
- 厚みの状況によって、構想として狙いが変化する。
決断の世界
- 勝負手を打つ判断とタイミングの模索。
- 大きな石を捨てられる人ほど強い。
- 不確定な戦いにチャレンジできる人ほど強い。
- 序盤は他力の世界、中盤以降は自力の世界。
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