囲碁理論の入門講座

囲碁理論を学ぶ

入門とガイダンス(11) 囲碁と人生

【人生の成功哲学】

人生哲学として、真言宗における三力の世界などが模擬体験できる。

  1. 自分一人で未来を想定して、その目的に向かって邁進すると、自分の欲が勝り、実現の弊害となること。
  2. 自分の利益や効率は、多くの石の連携(関連した石の働き)によって生まれること。
  3. 相手の考え方を理解し、自分の価値と適合させることで、正しい未来の方向性が決定される。
  4. すべての果実には、準備が重要であり、其の準備をする努力が知恵であり人生になる。そして、その準備の優劣によって大きな果実が得られること。(他力と自力)

【法則の存在による、学習に対する向上心と自信】

  1. 最終結果のわかった争いの無意味さをしること。(未来意識)
  2. 最終結果がでるまで、あきらめないこと、また油断しないこと
  3. 序盤における可能性には、大きな差が生まれる。
  4. 終盤における損失は、取り返すことができなため大きい。
  5. 布石の世界は無限であるが、30手過ぎた盤上の世界はすでに有限の世界になっている。
  6. 有限である盤上限られた部分の世界であっても、100%完全に完成された有限ではなく、多少の可能性がある。
  7. 単純にあきらめず、勝つ意志、逆転しようとする意志の保持によって、今まで気づけなかった考え方が思い浮かぶ。

【教育】

  1. 石が取られることに関する 恐怖の克服。
  2. 負けることへの臆病な自尊心への克服。
  3. 地を囲うとしても。邪魔されることへの苛立ち。
  4. 着手ミスで負けることへの自信喪失。
  5. 法則を知ることでの、希望と学習意欲。

他力の世界(序盤)

  1. 相手を動かすことで、生まれる本当の効率。
  2. 相手の手を制約することで、戦いの優位性を保持にする。
  3. 自分の目的達成より、相手の理想阻止と微調整が優先する。

自力の世界(中盤以降)

  1. 最善手は、自力状態(必然状態)で初めて生まれる。
  2. 必然の世界での、勝敗の確定する。
  3. 相手の着手ミスを咎めることで、初めて利益が生まれる。

変化の世界

  1. 石が取られることから生まれる変化。
  2. 形勢によって、構想が180度変わる
  3. 厚みの状況によって、構想として狙いが変化する。

決断の世界

  1. 勝負手を打つ判断とタイミングの模索。
  2. 大きな石を捨てられる人ほど強い。
  3. 不確定な戦いにチャレンジできる人ほど強い。
  4. 序盤は他力の世界、中盤以降は自力の世界。