棋力と取る力

囲碁の本質とは、
囲碁の棋力差が生まれるのは、死活、攻め合いなど石を取る力に比例しているのです。その力の差から、ゲームとして戦いの効率、地の効率が生まれています。

石が取られる理由

石が取られる理由は、「手入れが必要なのに手入れをしない」ことにあります。手入れが必要な形かどうかの知識量の差によって、棋力差が生まれているのです。

「からみ攻め」でないと石は取れない

2つ石が同時に攻められないと、相手の石を取ることはできません、そのためには、弱い石が2つでき、その2つを絡ませて攻めることが必要になります。

不安があると碁は戦えない

石が取られる恐怖や不安があると、十分な力を発揮して戦うことができません。石が取られたり取ったりの理由がわかると、簡単に石が取られなくなります。

囲碁での大切な「意識」と「基礎力」

プロ級のなるために必要な才能や基礎力の有無は、次のように考察することができる。

【A.構想の自由度を高める能力】

  1. 相手の構想に反発できる能力  (邪魔する力)
  2. 相手の構想を打診する力  (推理する力)
  3. 相手の構想を予想できる力  (連想する力)
  4. 未来の争点がどこにあるかの判断力  (判断する力)

【B.部分的な戦いの分析力】

  1. 先手かどうかの判断力  (先手)
  2. 手抜きできるかの判断力  (手抜き)
  3. 死活の戦いや、攻めあいの正確な読み  (戦い)
  4. 必然性を高め、手抜きできない手順  (読み筋)
  5. 相手の勢力地に「打ち込んでも生きれる」読み  (死活)
  6. 「打ち込まれた石」を攻めることができる読み  (攻め)

【C.勝敗を意識した判断力】

  1. 形勢を常に意識している感覚  (形勢判断)
  2. 石が捨てれるかどうか判断力  (石の強弱)
  3. 勝負手が打てるタイミングの判断  (タイミング)

【D.基本用語の概念知識】

  1. 「厚みの働き」に関する知識
  2. 「構想」に関する知識
  3. 「攻める」ことに関する知識
  4. 「可能性」「確定性」「必然性」の知識