棋力アップの原理
棋力とは、「読みの力」と「構想力(棋理)」
棋力の構成要素には、「読む能力」と「構想力」の2つの力が必要です。
「読む力」とは、正しい手順を見つける能力であり、
「構想力」とは、棋理による効率のよい戦いの方(構想の知識)をいいます。
◆ 読む力とは
読む力は、構想が実現できるかの検証力になります。
- 手抜きした相手の石を、取る。
- 手抜きした自分の石は、取られない。
この2つの能力、「石を取る」と「石を逃げる」とは、正反対の能力の見えますが、実は同じ力であり、相手の石が取れるようになると、自分の石は取られなくなります。
◆ 構想(棋理)の勉強とは
棋理は、囲碁ルールから生まれているため、棋理を学ぶことは、囲碁の本質を深く学ぶ勉強であるといえます。その過程では
第一段階は「取る」という体験から「取れると勝てる」ことを学び、
第二段階は「取られる」という体験から「取られると負ける」を学ぶことになります。そして
第三段階は「囲うと勝てる」から「囲われると負ける」を学ぶことになります。
この体験を通じて、対戦相手が強くなるにしたがって、
「自分の石は、簡単に取られるのに、相手の石はなかなか取れない」
という状態となり、
「どうして相手の石は取れない、自分の石だけが取れるのか」
この矛盾する問題解決のために、最初の棋理の勉強として「戦略」「戦術」「布石」を勉強始めることになります。