新囲碁格言と囲碁理論(構想と戦術)

(月刊碁学)新囲碁格言のすべて 富田忠夫 . 索引より抜粋

日本囲碁ソフトの越田が追加した判断表記
区分1 ◎はじめて見た新格言  ◇ 既知の常識的格言  ◆ 古くからある格言 
区分2 理論に関係する構想と戦術、区別する。
区分3 公理や法則的な格言をw、準理論と重要なものをsとして区別する。
    <あ>   <囲碁理論からみた解説>
構想w 相手を重くしてから攻める。 相手からの構想を制限する。
戦術s 相手に響く手を打て 先手や必然手の価値は大きい。
構想w 相手の勢力圏では軽く打て 攻める手から効率が生まれる
戦略w 相手の受け方を見て 他の決める 目的達成より阻止が優先する
  相手の急所は我が急所 争点は互いの境界で生まれている。
    厚い手とコリ形とを区別せよ 戦いが影響する領域には、差がある
  圧迫して厚みを作れ 相手を小さく生きさせる手を優先する。 
構想w 包囲して攻めよ 相手の構想および反発を制限する。
構想w 厚みを利用せよ 着手効率は、厚みの活用で生まれる。
構想 厚みとひらきのバランスを考えよ 複数の戦いが同時に起る。
構想w 厚みに近寄るな 着手効率は、厚みの活用で生まれる。   
構想w 厚みは軽く消せ 一方的に攻められると不利になる。
構想 厚みは攻めと守りと半分ずつ 厚みの周囲に地ができる。
構想w あと一歩で地のなる前に打ち込む 確定という価値がある。
    <い〜お>           <囲碁理論からみた解説>
構想w 生きている石を封鎖しない 相手からの反発の危険が大きい。
戦術s 石が密着した時は手ぬかない。 戦いは、終了するまで手抜きできない。
戦術s 石の連絡を計れ 生きる価値は、連結動作から生まれる。
構想w 石は外側にもって行け 可能性の関係した手がまず優先される。
  一石二鳥の手           
  一手一手の意味を知れ 目的達成の最短手が、最善手である。
戦略s 一手地は囲え …  確定価値が、もっとも大きい
戦略s 一本調子に攻めるな  戦いが起こると、石が強くなる
構想w 一方石は死なず  生きるスピードは殺すスピードより早い
戦術s 上から先に利かしてから下を打つ  可能性の関係した手が優先される
    打ち過ぎは破綻のもと 相手を生きさせると危険性が増大する。
    大場の手止りを獲る 可能性の関係した手が優先される。
  <か>
  かけて絞る
  形を崩す
  消しはカタつき
  絡みで攻めよ
  利かした石は軽く見る(捨ててもよい)
  逆ヨセは倍の勘定
切り違いは一方に伸びよ
  近所コウの数がコウ争いを決める
  形勢のいい碁は、形決める