強くなるための「対局意識」(6)

第6回目 価値と効率 

A)上達の扉

◆ 全局的な布石バランスの条件(中央重視の戦い)

全局的な布石バランとして石の構えは、序盤での4つの石の配置において「タスキ型」、「平行型」「二連星」「三連続星」「星小目」「向い小目」「秀作流」「中国流」といった布石パターンを形成します。これらの布石パターンは、そのパターンは異なりますが、共通する考え方と目的があります。それは、天元での優位な戦いを第一目的として成形されています。

A)布石の構想(序盤)

第一段階は、
布石での四線に打たれた一子(上下左右に石がない)配置バランスから中央の戦いとその影響力を意識している。

第二段階は
最初に起こった戦いによる厚み(2つ以上の石の連携)の中央への影響を考えている。

第三段階は
次の戦いを想定しながら、中央の厚みの影響の大きい布石か、小さい布石かを考慮する。

B)中盤の構想((絡み攻め。見合い、振り変わり)

第四段階は
地合い形勢の優劣と、絡み攻めの戦いの可能性を考量した戦略を立てる。

第五段階は
弱い石の有無と、地の制限を見合いとして可能性を重視した、戦略を立てる。

C)終盤への構想(先手と連続手)

第六段階は
先手の権利の獲得を意識、地の拡大と制限の可能性を重視した、戦略を立てる。そしてヨセの段階に進行していきます。