強くなるための「対局意識」(5)

第5回目 次の狙いと目的

A)上達の扉

その1 次の狙いのチャンスは、未来価値の大きさ。

打った手から、次の狙い有無とその大きさによって、打たれた手の評価が大きくかわります。このことは、着手評価が、未来の可能性の大きさによって変わることを意味しています。

その2 次の狙いの価値は、その利用範囲の大きさ。

「1万円の商品と現金では、現金を貰う方が、好きな物を買うことができるので喜ばれる」「一生役立つ知識と、今日限りのお天気情報では、一生役立つ知識がその取得価値が大きい」ことになります。このように、次の狙いの価値は、利用チャンスの期待値が大きい方が、その価値が大きいことになります。

その3 次の狙いの価値は、有効期間の大きさ

金券ショップでチケットを購入すると、「有効期限が1ヶ月あるチケットと、3日しかないチケットでは、売値が違う」ことがよくあります。有効期限が長ければ、それを利用できるチャンスが増えるから高くなります。

その4 次の狙いの価値は、危険度への影響の大きさ

病気になった時、軽い風邪ならそれほど気にする必要はありませんが、死亡率の大きい病気になると病気になると大変です。このように其の目的が勝負にとって重大な影響与える場合には、その価値は大きくなります。

B)意識の窓

その4 次の狙いの手

囲碁での次の狙いは、死活に関する手がもっとも効果が大きくなります。相手が手抜きすると、石がとられる、このような手は絡み攻め、勝負手に関係した手になり、また先手の権利にも大きく影響しています。勝負として影響も大きく、そのため期待値も大きくなります。