定石と囲碁理論について (その1)

理論と定石は、深く関与している

定石と囲碁理論とは深く関係しており、定石の評価における互角、黒よし、白よしなどの基準は、囲碁理論を根拠に生まれているといえます。その理由は、定石を変化させなけれならない原因が、予想される想定結果が悪い場合であり、その損失を最小限にするために選択されているためです。つまり、構想における良い悪いという評価そのものが、定石の変更や選択における最大要因であるといえるからです。

構想ミスによる変化と全局的な戦いの流れによる選択

構想の評価と選択、つまり構想の選択変化は、

  1. 過去の構想ミスに関係するもの
  2. これからの未来構想における戦いの優位性に関するもの
  3. 形勢判断による勝負の確定性に関係するもの

の異なった3つの場合があります。

ミスの原因と手順の必然性

定石の評価は、ミスの大きさによって大きく影響します。このため、互いにミスがない場合には、その評価は互角という評価になります。また、ミスの有無そのものを判断する場合には、手順として必然性が問題となるため、必然の手順とである理由が、定石研究における最大の研究テーマの一つになります。

手順変化の要因

構想における変化が生まれる要因は、自分がミスをした場合での損害を最小限に食い止める必要性、また逆に相手がミスをした場合に、相手の損失を最大限に活用するために選択されます。

見合い条件での構想選択

見合い条件であることから生まれる構想の選択の是非は、部分的な定石の選択に求めることはできません。この場合には、全局的な石の働きと効果に、その選択の原因つまり構想の優劣に求めることになります。