囲碁の基本理論
ゲーム理論からみた構想と効率条件
2013/12/24
構想の基本条件
自分の地を多く囲うゲームではなく、相手の地を囲わせないゲームである。
相手の構想を阻止する戦略が、優先される。
相手の構想を制限する価値の大きさ、着手価値になる。
構想の工夫は、有利となる工夫ではなく、不利にならない工夫である。
「隠れた天元の戦い」
「隠れた天元の戦い」における戦いの優位性が、勝負の最大争点となっている。
定石の選択や石の強弱バランスは、「隠れた天元の戦い」において 不利にならないよう打たれている。
構想の流れは、「隠れた天元の戦い」が終了すると、辺、隅における先手後手に関する権利の争いに変化する。
着手の効率差は、構想ミス、損得ミスによって生まれている。
はめ手には、必ずはめ手破りが存在する。
ミスしない手は、すべて部分的に互角の評価値である。
相手のミスを追及することで、効率差が生まれる。
空間価値と急場の誕生
打たれた石の影響の最も少ない場所が、先行すべき空間価値がある。
活きた石からの影響が、最も少ない場所が先行の争点になる。
活きなければいけない石の存在が、戦いの目標となる。
生きる手がもっとも手間のかかる手である。
活きた石になると、急場の条件は消滅する。
相手を攻めながら、自分の石をしっかり生きる手が優先される。
石の存在力(生きる効果)の率に、効率として最大影響を与えている。
活きた石との関連によって、相手の構想を制する手が優先される。
構想における「見合い」と「絡み攻め」の影響
見合いと絡み攻めは同じ価値観から生まれている。
活きの見合いの状態が他の戦いと関連すると危険になる。
絡み攻めや見合い条件が生まれる、急場になる。