2012年8月21日
囲碁理論の基本となる考え方は、
を考察することで、囲碁での戦いの本質を明らかにしようとする理論である。
終局での盤上の状態は、生きの確定領域と死の確定領域のみで計算されている。
生きの確定領域とは、完全に生きた石の領域のこと。
死の確定領域とは、確定地になる領域のことである。活きていない石が、盤上から取りあげられる領域も含まれる。勝敗の計算方法は、死の確定領域の大きさ(確定地)によって行われている。
空間領域には、
の5つ領域が存在する。
空間領域の変化は、未確定な領域から、中間領域、そして確定領域に変化していく。
死の確定領域という概念の発見によって、攻める、守る、石を取る、地を囲う、生きる、眼を作るという個別価値が生まれている。つまり、戦いの実態は「死の確定効率」という価値の増加と効率性の追求であることがわかる。そして、生きる価値は、殺す価値の反対概念でしかなく、学習の中心は、殺すパターンの習得にあることが証明された。