ゲーム論理による着手効率　

囲碁理論とは、ゲームルールから着手効率がどのようにして
生まれているのかを研究し、解明することがゲーム理論の中心課題になります。つまり、「相手より地を増やす」という
目的を達成するには、着手効率がどのように生まれ確定していくのか、
そして累積されて いるのかの基本原理を知ることが重要になります。

ゲームルール

• ルール1　石が取れるルールには、「死活」と「攻め合い」がある。
• ルール2　相手の石を囲うと取ることができ、取れると優位になる。
• ルール3　碁盤は正方形の上下左右同形である。
• ルール4　2手連続して打つことはできない。

効率の5つの重要定理

第一の連続効率

後手と先手の違いについての5つの重要定理あります。

• 定理1（基本後手）　すべての手は、後手である。
• 定理2（後手無効）　後手同士の着手では、形勢差は生まれない。
• 定理3（先手誕生）　先手は、受けなければ失う最大損失を守る手から生まれる。
• 定理4（先手有効）　先手が生まれることによって、着手効率に効率差が生まれる。
• 定理5（最高効率）　連続した先手が打てると、着手効率が一気にあがる。

というものです。いいかえれば、棋力の判定基準は、先手、後手の認識力と効率判定力の差によって生まれているといえます。

第二のミス反撃効率

多くの級位者は、悪手の意味も知らず、それを咎めることもできません。 ミス反撃に関する効率では、

• 定理6（悪手評価）　相手が悪手を打っても、的確に咎めることができなければ、相手の手は、悪手にはならない。
• 定理7（反撃効率）　相手のミスを咎めたときに、初めて形勢差が生まれる。

このため、まず

1. 打たれた手が悪手、緩手であることを見つける能力。
2. その手を、効率差が生まれるように咎める能力。

が必要になります。つまり、まず悪手や緩手の意味を正しく認識理解しているかが重要なの勉強課題になります。