囲碁 公理への23の基本法則

囲碁では下記の一般的な23の自明な法則があります。これらの法則をさらにわかりやすく公理、定理、法則の形で、項目別に整理するができます。またそれとは別に、9つの基本概念として法則を理解することもできます。これらの分類と考察方法は、囲碁での着手効率を理解し、またその指導研究において、基本的であり重要な研究テーマになっています。

囲碁には、ゲームルールとその道具から生まれる基本的な制約条件というものがあります。この制約条件は、どのような対局においても、またあらゆる場面のおいても、避けることのできない基本事項になっています。その制約の中で、初めて効率が生まれ、その効率が最終的に確定地の大きさとして勝敗に影響を及ぼすことになります。

1 「構想の自由性の大きさ」が勝敗を左右する。

ここで「構想の自由性」の大きさという言葉が使用します。この概念が囲碁での場面評価において基本の評価になります。囲碁の世界では、形勢判断という言葉を使用していますが、この言葉はあまりにも曖昧なため、ここでは使用しません。「構想の自由性」とは、形勢打開の勝負手を打たなくても、勝てる確率をいいます。

未確定空間の減少(戦いの効率)

  1. 盤上に石が増加することで、「未確定な空間が減少」する。
  2. 未確定な空間が減少すると、石が生き難くなる。
  3. 2度手抜きをしても生きられる状態になると、戦いが一時停止する。
  4. 「未確定な空間が減少」すると手抜き可能回数が減り、戦いが再開する。

交互と連続性

  1. 石を交互に打つことから、「見合い」という効率が生まれる。
  2. 相手を生きくにくさせることで、連続性が高まる。
  3. 「連続して打てる」と目的達成率が良くなる。
  4. 「見合いの状態になる」と目的達成率が良くなる。
  5. 目的達成率が良くなると、地の確定率が大きくなる。

制約と目的効率

  1. 「終局までに生きなければならない」という絶対条件から、構想が制約されている。
  2. 場所的な生きる効率差があり、隅、辺、中央に順で生きやすい。
  3. 「地を囲う」、「石を取る」などの目的達成効率より、それを邪魔する効率が勝る。
  4. 生きる目的達成率より、石を取らせる目的達成達率の方が、効率がいい。
  5. 捨石を活用すると、生きる目的達成率がよくなる。
  6. 「見合いの攻め」や「絡み攻め」の状態になると生き難くくなる。

形勢判断と地の効率

  1. 構想の自由度が良い方が、形勢が良いと判断できる。
  2. 「先手」や「利き筋」などの制約条件の負担が厳しい方が、形勢が悪い。
  3. 地の囲いで勝てる方が、構想の自由度が良い。
  4. 「見合いの攻め」や「絡み攻め」の状態になると危険になる。
  5. 生きる制約のある石のグループ数が多いほど、構想の自由度が悪い。
  6. 生きる制約のある石の影響範囲が広い方が、構想の自由度が悪い。
  7. 生きる制約のある石の生きるまでの手数が大きい方が、構想の自由度が悪い。
  8. 相対的な「生きられる確率が大きい」方が、戦いが有利になる。
  9. 戦いに有利な方が、地を囲う効率がよくなる。
  10. 形勢が悪い方は、勝負手が必要になる。

囲碁の公理10

手順進行による価値変化

達成目的による効率差

制約条件

形勢判断

先手の必然性(連続性)

後手の効率

戦いの一時中断

着手の評価