着手価値と着手効率の定義
- 着手価値
- 着手目的として「生きる」「生きさせない」「地を囲う」「地を交わせない」という4つ条件を満たす存在価値のこと。
- 着手効率
- 着手価値を高めようとすること。着手効率の計算は、その目的が達成するかまたは中断状態になるまでの「連続した価値合計」で計算されます。
着手効率を構成する9つの基本概念
自然発生する状態の価値グループ
着手価値に影響する。
- 1.可能性
- 「地を囲う」、「石を取る」「逃げる」「生きる」なの目的が達成できる価値の大きさのこと。手順の進行で「地の可能性」が、漸次減少していくため、着手価値は小さくなる。
- 2.確定性
- 「勝敗の確定」「生きの確定」「目の確定」「地の確定」など手順に進行によって、逆戻りできない事象。確定性では、目的完了までの手数が少ないほど、着手価値は大きくなる。
- 3.自由性
- 「石を捨てる」「戦う」など構想としての選択の可能性が大きいこと。この可能性が大きいほど、着手価値が大きくなる。「構想の自由性」も大きくなると、戦いは有利になる。
構想の活用条件となる価値グループ
構想の確定性に影響する。
- 4.安定性
- 「手抜きしなければ、生きたである」という「条件つきの生きの状態」のこと。「見合い」で生きた状態の場合も、この安定した生きになる。この「安定した状態」は一時的には、着手効率が高いようにみえるが、攻めの目標になることが多い。
- 5.危険性
- 「石が取られる可能性のある状態」であり、「取られると勝てない状態」になること。危険性がゼロになると、着手効率が高くなる。
- 6.効率性
- 石の配置関係によって、着手効率を働き高めようとする考え方。部分的な効率と全体的な効率があり、「石の形」は部分的な効率であり、構想は全局的な効率を高めている。
構想目的となる価値グループ
着手効率に影響を与える。
- 7.関連性
- 「生きの見合い」、「振り変わり」「攻めの見合い」などの特別な石の配置関係によって、着手効率が高まること。効率性が高いほど、形勢としては有利になる。
- 8.連続性
- 石が連続して打てることで、地になる着手効率を飛躍的に向上できること。連続性には、「相手が100%受ける」という「必然の条件」が必要になります。
- 9.必然性
- 「勝敗の確定性」によって制限された、手順の自然な流れ。必然性には選択の許容範囲があり、その範囲が大きい場合には、「対局での石の流れ」になり狭くなると「必然手」「先手」になる。
- 制約条件
- 着手効率として必然の流れを生み出す条件のこと。「死活条件」がその中心になり、一般的には、「勝敗の確定」の条件によって「構想の自由性」が制限されることが多い。