プロ級になるための必要な才能や基礎力の有無は、次のように考察することができる。
【読みの力】
- 10秒碁での一瞬の読みで、「単純な攻め合いの勝敗判断」ができる。
- プロの棋譜であれば、200手程度までなら1度並べれば暗記することが可能である。
- コウ争いに関して、その準備と「損コウ」また「コウの優位性」をすばやく考察できる。
- 戦いとして手順分岐が少なく、必然性が高ければ、30手を超える手数でも「読み切り」が可能である。
- 寄せでの手順において、正解手順からの失敗誤差を3目以内に留めることができる。
【自信と意識】
- 戦いにおいて「自分の石は絶対に取られない」また「5分以上に戦える」という読みの自信がある。
- 相手の構想目的や意図を評価して、自分構想をたてている。
- 自分の打った着手に関する、目的、意味、必然の理由を明確に考えている。
- 一目見ただけで、5目以内形勢判断が可能である。
【知識】
- 本手、理想図など「部分的な評価基準」となる基礎知識を数多く持っている。
- 捨石、サバキ、手筋、死活、定石、布石などの基本知識をすべて知っている。
- 全局的な判断によって「先手」「後手」となる明確な理由を知っている。
- 攻めの基本的なパターン、守りの基本パターンを熟知している。
- この手は「悪手」である、「この一手」であるいう、判断基準を持っている。
- 石の形と関連した「次の狙い」を知っている。
- 「攻める」また「有利に戦う」と目的と意味を知っている。
【経験】
- 「振り代わり」や「捨石」での戦いで、10目以上の大石を捨てる打ち方が可能である。
- 「様子見」「利かし」「打ち込み」「消し」のタイミングの重要性とその意味を知っている。
- 相手の「打ち過ぎ」をすばやく直感し、対抗手段として技術と知識を持っている。
- 「この手でも打てる」という手についての「長所」「欠点」を知っている。