「囲碁ゲームの本質は、
地を囲わせないゲーム」であった。
一般的に囲碁は、「地の囲うゲーム」として考えられています。しかし、ゲーム理論における「着手効率」と「状態変化」の原因から考察すると、その実体は大きく異なり、「地を囲うことを競う」ゲームではなく、「地を囲わせないことを競う」ゲームになっています。
そのため、囲碁の勝敗規定としての捉え方は、
- スタート時点において、地の得点として各黒白にて180点の持点が与えられ
- 終局時点での残存点が勝敗差になる
というゲームとなり、
- 地の得点の加算ゲームではなく、減算されないゲーム
- 相手の地を減らす、減算効率を競うゲーム
である、というのがその本質になっています。
「全局的な効率」という視点からみた理論テーマ
囲碁を「全局的な効率」という視点から捉えようとすると、
- 目的達成スピード
- 手順進行による価値変化
- 盤上の石の「確定性」と「安定性」
- 確定地が誕生する理由
- 勝敗確定がおこる原因
- 着手効率が高まる理由
- 形勢判断の方法
の、この「7つの基本論理」への理解が必要になります。